シュールでポップな世界観が人気のイラストレーターBON YUKI。今回、ROIALとのコラボレーションプロジェクトの発売を記念し、スペシャルインビューを敢行。製作したアパレルのコンセプトや、彼女がイラストレーターを志したきっかけについて話を聞いた。


―まずはBON YUKIさんがイラストを描き始めた経緯から教えていただけますか?

元々グラフィックデザインをやっていて、クライアントの実現したいものを形作るような仕事をしていたのですが、自分の表現としても何か出来ないかなと思い始めて。そこから仕事でイラストレーターさんとも関わっていたので、自分でもやってみようと思いました。

―いわゆるクライアントワークじゃないことをやってみたかったと。

そうですね。デザイン会社に勤めていて、どういう風にしたら会社が良くなるかとか、そういうアプローチの仕方だったので。グラフィックデザインもそれはそれで楽しくて、とても勉強になったんですけど、元々やりたかったことに立ち返った時に、それがアートなどの表現だったんです。

―そもそもグラフィックデザインをやり始めたきっかけは何だったのでしょうか?

学生の時に70年代のパンクやテクノなどの電子音楽が好きで、レコードなどのアートワークに興味を持つようになって。それでグラフィックデザインというものを知って、学校に通いました。

―BON YUKIさんの作品といえば、この目が飛び出したようなキャラクターが印象的ですが、これはどのように生まれたのでしょうか?

アメリカのガレージロックバンドでTHE SHAGGSというアーティストがいて。そのバンドは三姉妹なんですが、楽器も何もできないのにお父さんからやれと言われて、作詞作曲してレコーディングまでして。ギターとベースとドラムがバラバラで全くあってないんですけど、逆にそれが評価されたみたいなバンドで(笑)。そのアートワークを学生の時に勝手に課題で作って、バラバラだから目と鼻と口が全部バラバラの絵を描いたんです。そのスタイルを今でも続けている感じですね。

―ROIALとのコラボコレクションについてお聞きしたいのですが、今回はどんなコンセプトで制作されたのでしょうか?

ROIALさんだったので海などを描いて、ひと夏の恋をテーマに製作しました。ハートが溶けていくとか、そういう表現をよくしているので、今回も消えていくというものから連想して、ちょっと刹那的なテーマにしました。

―今回のコラボレーションの依頼を受けた時はどんなお気持ちでしたか?

ROIALはサーフ系でも、スポーティな服ではなくスタイリッシュなアイテムが多い印象でした。アパレルブランドとやること自体が初めてだったので、おもしろそうだなと思い是非という感じでした。

―BON YUKIさんのファッションアイコンといえば?

InstagramやPinterestで海外のファッショニスタを探すのが好きで、いつも自分の好きな感じのスタイルを集めています。最近だと、Sisilia Piringという方がすごい好きです。

―BON YUKIさんは普段どんな人やモノに惹かれるのでしょうか?

そこにストーリーや背景があるとトキメキます。今日着ているものも古着なんですけど、古着が好きでよく着ていて。どういう年代のどういう服でとか、そういう背景があるものが好きです。

―グラフフィックデザイナーからアートの道に進まれて、アパレルブランドとのコラボレーションもされる様になりましたが、どんな人に自分の作品を見て欲しいと思いますか?

どんな人というのはあまりないんですけど、見て楽しんでもらえたらなと思います。以前、伊勢丹さんでポップアップをやった時に、50代の方とか意外と年齢が上の方にも可愛いと言ってもらえたりしたので、幅広い人に見て欲しいですね。

ーこのコロナ禍で活動に影響などはありましたか?

逆にウェブマガジンの仕事が増えたりして、そこまで仕事に影響はありませんでしたが、やはり海外に行けないのは悲しいです。いつか韓国や台湾、NYなどで個展をしたいので、来年ぐらいには行けるようになっていると良いですね。

―他に今後やってみたいことなどはありますか?

私の活動は元々音楽のアートワークが好きだったところから始まっているので、CDジャケットとか音楽アーティストの仕事がしたいです。国内外のアーティストのアートワークとかができたら最高ですね(笑)。