ジェレミー:ニック、今日はよろしくね。君に会うのが楽しみだったよ!

ニック:ジェレミーがここにいるのに驚きだよ!こちらこそ、よろしく。

ジェレミー:じゃあ早速だけど…ここに来てどれくらい?

ニック:7年かな。

ジェレミー:じゃあ、2013年にここに引っ越したのかな?

ニック:にせん、じゅう….。うーん、いつだったかはよく覚えてないけど、4月だったと思います。

ジェレミー:ハハハ、正直なんだね。今はトレーナーをしているけど、いつから始めた仕事なの?

ニック:実はここに来る前は、かなりいい生活をしてたんだ。メディアエージェンシーで働いていたから。けど、自分が過ごす時間に価値を見出せなくて、充実してるとは言えなかったかな。ちょうど引越しをしたタイミングは、それなりに順調な時期でもあったから、拠点を移すにはちょっと悩ましい時期でもあって。まともにお金を稼ぎ、街で働き、北のビーチに住んでいたからね…。

ジェレミー:そんなことがあったんだね。

ニック:そのタイミングのあとすぐ、アメリカの友達に会いに片道チケットを取ったんだ。そいつと中米を系有して、ペルーでサーフィンをする計画を立ててね。けど、結局バーニングマンへ行って、戻ってきちゃった。ウェットスーツをカルフォルニアへ返却しなくちゃいけなくて、中米に足止めされちゃったんだ。結局、サーフィンをするっていう目的は果たせなかったんだけど、そのあと、自分的にはいろんな道が開けていった気がしてる。

いくつか仕事をしてみたり、パートナーのクリステンと出会って、彼女のサロンを手伝うようになったり。その過程で、いまの仕事につながったんだ。それから、4-5年くらい、トレーナーとして健康に関わることに携わっているかな。

ジェレミー:それ、わかるなあ。旅って何も決めないほうが、いろんな出来事に出会えたり、そのあとの道に影響してきたりするよね。トレーナーとして、いろいろな取り組みをしてるよね。興味を持ったきっかけは何だったの?

ニック:若いときから、ずっと健康に興味を持っていたと思う。高校生になるまでは、いつもスポーツをしてて競争の中にいたけれど、それが海で過ごす時間を奪っていることに気づいたとき、やめようと思ったんだ。自分の健康へのモチベーションは、サーフィンと日常生活の両方で常にエネルギーを持てて、気分が良くなること。これを学んでいくことで、生活が改善されていっただけでなく、体の感覚を把握できるようになったんだ。これは、本当によかったなって。今後は、他人に頼りすぎないで、自分のメンタルバランスをとっていくことが必要だと思うんだ。これは、クライアントとも共有していきたい精神だね。

ジェレミー:ああ、それはとてもいい取り組みだし、今の時代に必要なことかもしれない。ちなみに、最近はサーフィンはできてる?

ニック:今はサーフィンをすごくしたい!という気分でもなくて。今年は仕事の中で本当に楽しいセッションがいくつかあったんだけど、これってサーフィンばっかりしてたら、できなかったことだなあと思うんだ。LAのサーファーを受け持つときに、同じ目線で話すことができるからね。サーフィンをしたいけどスケジュール的に難しい人たちに対して、次に海に入るときまで、身体の感覚を鈍らせないためのアプローチを提供できるんだ。だから、昔ほどサーフィンをしてないけど、自分の体は毎日サーフィンをしていた日と同じくらいシャープだし、時にはそれ以上かもしれないな、と思ってるよ。

ジェレミー:ハハハ、なるほどね。君の部屋をみていると、本がたくさんあるね。何か面白いものはある?

ニック:去年と比べると、今年の読書ははるかに少ないかも。たくさんの本を買ったけれど、没頭できるものはなかったかなあ。 COVIDが始まった当初は、ジャレッド・ダイアモンド著『銃、病原菌、鉄』を読んでいたかな。この本は、現代社会を今の軌道に乗せた、人類のいくつかのターニングポイントについて詳しく説明していて。その1つには、増加する人口を養うために使用されている、持続不可能な農業システムもあるんだ。

 これを変えていこうとしている人物もいて、その人のポッドキャストを、今年はずっと聴いてたかな。ザック・ブッシュ博士という方なんだけど、彼は最前線に立って、希望に満ちたメッセージを広め、気候変動や、自然からの離れてしまったことで生じた多くの退行性の病気について伝えているんだ。それだけじゃなくて、それを逆転させる可能性のあるより持続可能な方法を、アメリカの農村や農家に伝える活動もしていてね。本の話じゃなくなっちゃったけど、ぜひ、みんなにも聴いてほしい。

ジェレミー:共有してくれてありがとう。紹介してくれた本も、ポッドキャストも、チェックしてみるよ。今日は時間を割いてくれてありがとう、素晴らしい時間だったと思う。

ニック:こちらこそ。じゃあ、乾杯!

取材&撮影 Jeremy Knies

Nick Voroshine @homeholisticla