未曾有の事態が世界に渦巻いた2020年も、残すところあと1ヶ月。今年、私たちが愛してやまない、そして彼自身も愛に満ちた人物である、モデルのネイト・スミス。彼は、この一年を何をして過ごしていたのだろう。そして、これまで、どんな人生を歩んできたんだろう。

それを聞くために、私たちはロサンゼルスのグランドセントラルマーケットで待ち合わせ、ビールを片手に語らった。

彼のこれまでのこととこれからのこと、そして、彼からもたらされた、この上なく素晴らしいプレイリストをご紹介。

ネイトとジェレミーは、ロサンゼルスのグランドセントラルマーケットで午後3時頃にビールを2杯飲みます。

ジェレミー:今日はありがとう。まず、このプレイリストについて聞きたいな。ここにある曲たちは、いつも聴いてるジャンルなの?

ネイト:まあ、ほとんどがそうですね。実際、このプレイリストは、「すべてを聞く」という試みというか、コンセプトというか。

ジェレミー:これをいつ聴くべきか、特定の気分や設定はあるのかな?

ネイト:昼間に聴いてほしいかな。このプレイリストは、掃除をしてる時や、外に座ってボーッとするときのような、日常の中でに聴いてもらえたらいいですね。

ジェレミー:いいね。じゃあネイトにとって、今日の過ごし方は、いわゆるいつもの典型的な日?

ネイト:そうですね。自分の典型的な日々の過ごし方は、朝にコーヒーを飲んで、運動して、ダウンタウンや街中をスケート。そのあとリサイクルショップに行き、そのあとはこうしてちょっとだけ贅沢をする、みたいなかんじ。

ジェレミー:ナイトライフはどんなかんじ?

ネイト:ははは(笑)。ナイトライフのほうは最近、控えめにしようとしています。

ジェレミー:そうだよね(笑)。さてさて…スケートボードの話が出たけれど、いつからやってるの?

ネイト:3年生で最初のボードを手に入れました。けど、中学生までは真剣にやってなかったかな。あるとき、あなたのように真剣にボードと付き合い、それを自らのアイデンティティにしてる人たちと交わるようになって。そこから「ああ、自分はまだキックフリップの方法さえ知らないのに。何をやっているんだろう」そう思ったんです。

ジェレミー:なるほどね。

ネイト:自分の場合は、スケートボードに触れるのはもっぱらオフのとき。自分の健康と体の状態を調整したり、知るためにやってるし、それ以上はやらないようにしてるんです。このスリルや魅力は、場合によっては麻薬のようになっていくから。

ジェレミー:確かに。よし、もう一杯飲みつつ、もっと話しを聞かせてほしいな。ネイトはDTLAの郊外に住んでますよね。元々はどこで育ったの?

ネイト:カリフォルニア州サクラメントのナトマスという小さな町で生まれました。とても小さな町…街全員がお互いを知ってるようなくらいにね。まるで映画のような場所です。

自分はそんな街の、行き止まりに面した袋小路に住んでいました。当時、兄が高校生だったので、自分より年上の友達もたくさんいて。

さっき、「映画のような場所」だったと言いましたよね。そこでの生活も、まるで映画のようだったんですよ。友達と一緒に下校して、そのまま芝生に自転車を投げ出し、夕食を食べに行く。とても居心地が良く、あたたかな時間でした。

ジェレミー:最高だね。今は、モデルとして活動しているよね。「フルタイム・モデル」とでも言おうかな。それはいつから始めたの?

ネイト:そうですね、いわゆる「フルタイム・モデル」(笑)。モデルとして生計を立てているけど、自分としてはやりたいことがたくさんある中のひとつだから、むしろアルバイトのように感じてるかな。

サクラメントに住んでいたころ、家族と一緒にウォーターパークへ行ったんです。そこで、小さな子どもたちと一緒にモデルのキャスティングがあったから。その日は意味がわからないくらい暑かったな。けど着いてみたら、はるかに年下の、小さな子達と一緒のオーディションだった。「自分も子どもなのかな?」とちょっと半信半疑だったけれど、たぶん気に入ってもらえて。母に「どうだったかな」って聞いたら「きっと良かったと思うけど…エントリー料が高すぎたね」って(笑)。結局そのときは選ばれなかったけれど、なぜか、こうしてモデルになってる。

ジェレミー:うわー、それはちょっと壮大で不思議なエピソードだね。

さて、次は場所を移して、君の家に着いたわけだけれど。ギターを弾いているなんて知らなかったな。

ネイト:実はね…高校生のとき、私はジャズバンドにいたんです。ギターを始めたのは、5年生の直後くらいかな。高校のころは同じ界隈に、スティーブ・レイシーもいて、ベーシストとしてバンドに引き入れようとしていたこともありました。

ジェレミー:はは。これはまさかの繋がりだ。さて、これが最後の質問です。最近はどれくらいの頻度でパドリングしていますか?

ネイト:はははは。残念ながら、以前のようにはね…ってかんじ。以前はベニスビーチに住んでたから。そのときは「よし、サーフィンの仕方を学ばなきゃ。」って思い立って、6フィートのクソでかいボードを買ったんです。

けど、そこからロングビーチに引っ越して、ベニスビーチにいた従兄弟の家にサーフボードを置いてきました。そしたら、「スペースをとって邪魔だから、取りに来ないならこのボード売っちゃうよ!」って連絡が来て。

ジェレミー:ははは!

ネイト:ひどいですよね…結局、もう一度そのボードで海へ出たけれど、「もういい、取りに行かないぞ」と思ったのを覚えています。サーフィンをしたのはこれが最後だったかな。

ジェレミー:ははは…ネイト、今日は本当にありがとう。いいインタビューになったと思う。そして、とてもいい日だった。

ネイト:いやいや、こちらこそありがとう!

ジェレミー:最後に一言、何かあるかな?

ネイト:みんな大好き!

写真:@jeremyknies