Skip to main content

思い描いたジョン・Eの姿は、ユニークな才能、そして本来は一緒に存在することのない物体をまるで一緒にいるために生まれてきたかのように存在させる、驚くべき創造的な技術を持った人物だった。

 

数年前、ニューヨークのリバティフェアーズの展示会で、ブース内に座って自分の価値やその場にいる意味を考えてたんだ。時々思うんだけど、自分の時間を使うなら、小売店を直接訪ねてそのホームグラウンドに赴く方が、たくさんの素晴らしいブランドが同じ時間枠を奪い合う競争的なリテール環境よりもいいんじゃないかなって。その答えはよくわからないけど、振り返ってみれば、あの時の展示会は、あの場にいた意味がよくわかる。

私の親友であり、長年BANKS JOURNALのためにやってくれているタイ・ウィリアムズは、彼の友人で昔のビジネスパートナーだったジョン・エスゲラの話をよく聞かせてくれていてね。聞かされる話から思い描くその人は、ユニークな才能と驚くべきクリエイティブなスキルを持っていて、決して一緒に存在しないような物体を併せて、まるで一緒に置くためにあるかのように見せる術を持っている。

それで、タイがそのニューヨークでの展示会の数日前に言ったんだよ。話でしか聞いたことのなかったその人物が、ブースに挨拶に顔を出して、BANKS JOURNALのウェアについての批評をしてくれるって。たぶん、それで不安の波が押し寄せてきてたのかもしれない。これも、答えはよくわからないけどね。でも、あれから数年経って、この時のジョン・エスゲラ氏との即興的な出会いこそ、あの場にいた理由なんだと今はわかるよ。

それからの数年、ジョンは俺自身にとっても、BANKS JOUNALにとっても色んな意味を持つ存在になった。何よりも、親しい友人になり、自分たちがやっていることを、信じてもっと良くするためのインスピレーションをくれる存在だよ。しばらくの間は、オアフ島のチャイナタウンにあるジョンの店、Single Double(シングル・ダブル)と提携して、ハワイ初のBANKS JOURNALの販売スペースを設けたりもしたよ。これは商業的な成功というよりも、ハワイのもっと現実的な側面を見るのと同時に、そこで出会った人が見せてくれたアロハスピリットを感じる経験だったな。

ジョンを知るようになって、仕事で実際に彼のクリエイティブなマインドに触れることができて、ぜひ彼のキュレーションコレクションをやりたいと思ったんだ。でも幸運にもジョンを知っている人なら、彼がどれだけ乗り気じゃなかったかわかってくれると思う。常に謙虚に創作活動に取り組んでいて、脚光を浴びたいなんて思ってないんだよね。幸いにもジョンが俺たちを信頼してくれたから、彼のビジョンを受け継いでコレクションに織り込むことができたし、俺たちみんなが最高に誇りに思える出来だよ。

この最高なメンバーと一緒にやるキャンペーン撮影はどれも特別だけど、このキャンペーンはまた違う特別な感じがあったよ。撮影空間のせいもあるかもしれない。何時間、何日、何週間、何ヵ月もかけたからね。でも、やっぱり一番は、マーシャル・クラムとか、そういう人たちに出会ったからだと思う。このマーシャルという紳士は、俺を島の自宅に歓迎してくれて、真のアロハを見せてくれたんだ。彼がこのキュレーションコレクションのイメージを優雅に満たしているのを皆に見てもらえるのがとても楽しみだよ。

改めて、こうした思い出を残せたのは携わってくれた仲間たちがいたからで。フォトグラファーのザック・ブッシュとそのアシスタントのエイドリアン・アルストン、自分の空間に迎え入れてくれたジョン・エスゲラとビジネスパートナーのジャスティン・ナカソネ、合間のすべての瞬間を撮影してくれたヴィンセント・オカリザ、そして、商品を最高に演出してくれたマーシャル・クラムに感謝してる。

BANKS JOURNALのキュレーションコレクション byジョン・エスゲラは店舗、オンラインにて9月20日発売開始です。みんなからの感想を待ってるよ。

BANKS JOURNALを着たショットには@banksjournal のタグをお忘れなく!

コメント&画像:ラマ・マッケイブ