Tシャツ1枚を作るために必要な量のコットンを生産するには2,700ℓもの水が必要だと概算されている。つまり、Tシャツ1,000枚を作るのに使われる水は、オリンピックサイズのプールを満たすほどの量だ。(全世界で見ると私たちは比較的小さなブランドだが、大規模のブランドの洋服を生産するために使われる水の量を想像してみてほしい)
ここ数年は、環境に及ぼす影響を減らそうとするアパレルブランドをよく見かける。Critical Slideも毎シーズン、より持続可能なブランドになる方法を模索している。トウモロコシを原材料としたコーンスターチで作られた袋をビニール袋の代わりに使ったり、ウェットスーツの生産工場を石油化学原料を使わないYulexに変更したり……。なかでも一番大きな一歩は、すべてのTシャツを環境に最もやさしいと言われているリサイクルコットンジャージーで作ることにしたことだ。「カッティングテーブルの下に一番いいものが残されている」という言葉があるが、Tシャツを作るにあたって本当にその通りだと私たちは感じている。Critical Slideで使っているコットンジャージーは、全世界の工場から回収された切れ端や余りの生地を使って生産されているのだ。
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回収されたジャージーは再粉砕され、リサイクル糸に再生される。そして、また織り合わされてジャージーになる。
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切れ端として捨てられたジャージーが新しく生まれ変わるのだ。
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破れたまま乾かされ、捨てられた。今も乾かされているけど、今回はいい意味で。
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床にゴミとして捨てられたが、Tシャツになった。
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引き伸ばされ、引っ張られ、再粉砕され、新しい自分になった。
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糸に入り込んだ砂や縫い目を通る水を感じるのは気持ちいい 。
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犬として生まれ変わるところだったのかもしれないけど、Tシャツも人間の親友だよ 。
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誰にでもセカンドチャンスがある。Tシャツもそうだ
photo:Jordan Malane