バリ島で生まれたindsole（インドソール）は、再利用タイヤと天然素材を使用し、豊かでエコロジカルなライフスタイルを提案するフットウェアブランド。

そして、私たちが直面している現代の環境問題に対し、プロダクトを通してアクションを起こしていることもこのブランドの大きな特徴だ。特に現在バリ島があるインドネシアは、中国に次ぐ環境汚染大国となっている。高度経済成長を進める中で避けては通れない自国の問題を内省し、真っ向から向き合うブランドの真摯な姿勢は、プロダクトにもあらわれている。

indsoleが手がけるフットウェアの原材料の多くは使用済みのタイヤ。タイヤを処分するために、各国で廃タイヤマネージメントというシステムが導入されてはいるが、未だに多くの国ではコスト削減のために不法投棄や埋め立てによって廃棄されるケースも少なくない。

そうして不当に処分されたタイヤは、蚊やマラリアを発生させたり、火災を引き起こしたりと人体や環境に影響を及ぼす可能性が。そういった背景がある中、埋め立てなどにより処分されたタイヤを掘り起こし、手作業でカット。サンダルのソールとして再形成し、使用後のタイヤに新たな価値を与えている。車の安全を守る要として役割を終えたタイヤが、今度はサンダルやシューズとなり、人の足元を支えるのだ。

またタイヤという素材を使いながらも、人の肌に馴染みやすい色で、カラーバリエーションが豊富なのもこのブランドの特徴。ハードな印象ではなく、ミニマルなデザインが履く人のありのままの魅力を引き出す。

indsoleは、次世代にも今ある地球の環境を受け継ぐことをブランドの目的に据える。そして、そのメディアはフットウェア。いまある資源に新たな価値を与え、人々に環境との共生をフットウェアを通じて発信し続けている。

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